4トンクラスのトラックを使って運送業務を行う

一般に、積載量が4トンクラスのトラック全般を中型トラックと呼び、この車両を利用して運送業務を行う者のことを中型トラックドライバーと呼びます。小型トラックと比較すると、積むことができる荷物の量が多く、ある程度大きなサイズの荷物にも対応できることから、中型トラックドライバーは主に工業製品や建築資材、廃棄物などの運搬作業で活躍します。また、冷凍冷蔵車を所有している運送会社であれば、冷凍・冷蔵が必須な食品をスーパーや百貨店、コンビニなどの小売店に運ぶ業務も中型トラックドライバーが担う場合が多いです。

中型トラックドライバーは、1回の運送でそれなりに長い距離を走ることになるケースが少なくありません。そのため、この仕事に就くには集中力や注意力だけでなく、これらをある程度長時間持続できる体力も必要になります。

仕事に就くためには中型か大型のどちらかの第一種免許が必要

中型トラックドライバーの求人情報を見ると、応募資格の欄に中型免許を必要とする旨の記載があるものが少なくありません。中型トラックを利用する仕事に就くためには、中型自動車の運転が可能になる免許が必要です。現在の運転免許制度で中型車を運転できる免許は「中型免許」と「大型免許」の2種類なので、どちらも持っていない人は先に中型か大型のどちらかの第一種免許を取得しなければなりません。

中型トラックを運転するための免許取得は、はじめて自動車運転免許をとったときと同様に、指定自動車教習所を経由する方法がおすすめです。指定自動車教習所の中には教習車仕様のトラックを所有している所が多く、このような教習所に入校すれば乗りこなすために必要な知識や技能を学べるからです。運転免許試験は学科が免除となるので、卒業検定に合格して教習所を出れば、試験場での適性検査に合格するだけで免許交付が受けられます。

トラック運転手の求人票で確認したいのは、その会社が大型自動車第一種運転免許が必要なのか確かめることが重要です。